膝が出っ張ってしまう?オスグット

2021年12月3日

オスグットとは?

学生の頃、膝が痛くて病院や接骨院に受診して言われた、子供が膝の痛みを訴え、受診して言われたなど、この名前は聞いた事があるという方は多いと思います。

これは【骨端症】と言い、成長期の子供にしかない骨が成長するのに必要な骨端線と言われる所で起こる疾患の事を言います。骨端症には色々な疾患があり、膝関節の少し下にある脛骨粗面が出っ張る物を【オスグット・シュラッター病】と言います。

痛みとは違いますが、見た目が悪くなります。膝の少し下辺りが【ボコッ】出っ張るので特に女子は気にすると思います。痛みが取れても、この出っ張りが引っ込む事もありません!!

原因

  1. 骨と筋肉の成長速度の違い
  2. 大腿四頭筋の柔軟性低下
  3. 膝関節の屈伸動作が多い

骨や筋肉は一定の速度で成長していきますが、小学校高学年~中学生の時期は骨の成長速度が筋肉の成長速度より速くなり、骨に付着している筋肉が引っ張られてしまう形になります。そうなると筋肉が付着している所が常に引っ張られる力が働くので痛みを伴う形になります。その為、運動をしていない子供にも起こる場合があります。

大腿四頭筋は腿の前面にある大きな筋肉で、膝関節を伸ばす役割があります。この筋肉の柔軟性が低下すると、付着部にかかる負担は増えます。

上記原因とも関連している所もありますが、膝関節の屈伸が多いと大腿四頭筋の収縮・伸張外力が働いてしまい、脛骨粗面部に負担が多くかかってしまう。

上記の原因が繰り返し行われる事で発生します。陸上、バスケ、バレー、サッカーなど色々なスポーツで起こりますので誰がなってもおかしくありません。

お悩みの種類

膝のケガ その1
  1. 脛骨粗面が出っ張ってくる
  2. 膝の屈伸で痛みが出る
  3. 出っ張った部分を押すと痛い

脛骨粗面部の骨が膝蓋靭帯に引っ張られる事で、骨が剥がれる様な形になります。その剥がれた骨と元の骨との間に仮骨と言われる骨を繋げる接着剤が出てきます。その接着剤により剥がれた骨はくっつきますが、その離れた骨が元の位置に戻るわけではなく、膨らむ形でくっつきます。何度も繰り返す内に隆起はさらに大きくなります。離れてしまった骨がくっつかなかった場合、動揺を認め手術となる可能性もあります。

膝関節を屈伸する事で大腿四頭筋が動き、脛骨粗面部に収縮・伸張外力が加わる事で痛みを伴います。

患部である脛骨粗面部は剥がされ前面に突出し炎症を起こしている為、押すと痛みがあります。正座やぶつけるなどでも痛みが出ます。

しみず鍼灸整骨院 所沢院の施術法

手技療法やアイシング

脛骨粗面部に炎症が起こっていますので、痛みや熱感(患部に熱を持つ事)がある場合は氷嚢や保冷剤で定期的に冷やしましょう。

痛みのレベルで運動量を調整します

練習が出来なくなるわけではないですが、状態によっては制限してもらう事もあります。痛みの強い状態での練習は怪我の回復を遅くし、パフォーマンス低下も起こり、最悪痛みをかばう事で他の部分の怪我してしまう可能性もあります。練習を休むのは酷な事かもしれませんが、今後も痛みが出ず、たくさん練習できる為に我慢をする事も大事ですね。

テーピング

膝 テーピング

大腿四頭筋をサポートする目的でこのようなテーピングを施します。
これである程度は痛みを軽減できますが完全に防ぐわけではないので油断しないようにしましょう!

ストレッチ

ストレッチはこちらで紹介していますので是非ご覧ください。

最後にしみず鍼灸整骨院 所沢院に来られた方の施術例を紹介します。