マレットフィンガーのカウンセリング例
2022年11月16日
目 次
カウンセリング例1
フットサルの練習中に転倒した際に負傷。初診時、第5指末節骨が下方に落ち込み、腫脹、圧痛、伸展制限を認める。
こちらは問題ない指の写真です。
小指を見ても特に問題ありません。
こちらは痛めてしまった指の写真です。見比べると少し腫れています。
指を力いっぱい伸ばしてもらっているのに小指の先端は下に落ちてしまっています。
これは指を伸ばすのに必要な腱を切ってしまった為、指を上げる事が出来なくなっています。
エコーで見てみましょう!
健側(右の画像)と患側(左の画像)を同じ位置、角度で特に骨折を疑う画像ではありませんでした。
しかし、動かしてみると患側は指を反らすことができないため、Ⅰ型のマレットフィンガーと考えて固定を約6週間行いました。
こちらが固定が取れた後、指を反らしてもらった画像です。最初と比べても違いが判りますね。
状態も良い為、ここからはリハビリを行っていきます!主に指の屈伸運動を行い、動きと力を鍛えていきます。最終的にはしっかり動くようになったので、施術を終了しました。
カウンセリング例2
子供を止めようとした際に服に引っかかり左第4指を痛めてしまった。
しみず鍼灸整骨院 所沢院に来られ、さっそくチェックしてみました。
主な痛みは軽めの腫れ、皮下出血、押すと痛い、動かせない等がありました。
こちらは手の甲側から撮ったエコー画像です。
赤丸部分が折れている部分になります。健側は白い骨のラインが真っすぐなのに対して患側は上に上がっています。
こちらは掌側から撮ったエコー画像です。こちらからは特に骨折している画像は見られませんでした。
見た目ではカウンセリング例1の方みたいに指が落ちていないので、ただの突き指として見逃されてしまったりします。
こちらで見た後に整形外科で骨折の診断をいただき施術を始めていきます。
レントゲン画像
レントゲン画像を見るとわかるように赤丸で囲っている場所の骨が欠けています。エコーのみでは骨折線が斜めにどこまで入っているのかわかりませんがこのレントゲン画像で判断がつきますね。
今回の場合は軽度なので保存療法で進めていくことになりました。
このようなテーピングを行いその下にアルフェンスで固定し更に骨片を押し込むようにパットとテーピングで上から押し当てます。
2週間経過
2週間後ではまだそんなに大きな変化はありませんでした。
2週間後のレントゲン画像です。最初と比べても大きな差はないですが、骨折部がズレてないので経過は良好です。
6週間経過
まだ骨が上に上がっていますが骨は順調にくっついていますね。
6週間後のレントゲン画像になります。
エコーとレントゲンの両方から見ても骨は順調にくっついているので固定を取ってリハビリを開始できますね
始めは軽く曲げ伸ばしを行い、最終的には強く曲げ伸ばしを行います。
9週間後には機能的良好になった為、施術を終了としました。
カウンセリング例3
足がもつれて転んだ時に指をついて左第四指を痛めてしまった。
突き指をした感じだったがいつもより痛みが強かったのでしみず鍼灸整骨院 所沢院に来られました。
主な痛みは押すと痛い、熱がある、痛みで動かせない、腫れている等です。
エコーで確認してみたところ、こちらの角度からでは特に骨折を疑うようなものはありませんでした。
別角度から撮ったものですがこちらでは骨折を疑う画像が撮れました。赤丸部分の骨が骨折部分です!
整形外科にて骨折の診断をいただきました。
今回の折れ方はズレ方が大きく手術を勧められたが、手術はどうしても嫌という事でした。なので保存療法にて施術することになりましたが、変形を残してしまう可能性を十分に説明して了承してもらいました。
こちらがレントゲンの画像になります。大分ズレており、固定をしっかりしないとズレてくっついてしまう恐れがありますね。
こちらは怪我をしてから7週間後のエコー画像です。ズレたのが残りましたが固定を外してリハビリを開始しました。
始めは軽く曲げ伸ばしを行い、最終的には強く曲げ伸ばしを行います。
マレット変形(槌指変形)が残っても機能的には問題が無いため、痛みが改善し日常生活で支障が無くなった段階で施術を終了としました。
こちらにマレットフィンガーについて紹介していますので是非ご覧ください!