マレットフィンガーとは?

2022年11月16日

指の末節骨(指の一番先端の骨)の骨折もしくは付着している腱の断裂の固有の名前ですね。

マレットフィンガーは3タイプに分かれています。

  1. Ⅰ型は腱が切れちゃっているタイプです
  2. Ⅱ型は腱の付着部の骨が剥がれている状態です
  3. Ⅲ型は折れた骨が関節内にまで入っている状態です

マレットフィンガーはこの3タイプに分かれます。それぞれに特徴がありますが見た目ではわかりません。
しみず鍼灸整骨院 所沢院ではエコー検査が行え、どのタイプかチェックすることができます!

この腱の役割は末節骨を伸展(反らす)動きをするのですが、どのタイプも末節骨から離れてしまっているので、末節骨は下向きに下がってしまいます。さらに指を反らすこともできなくなってしまいます。

Ⅲ型では骨片が大きく関節の1/3以上を占める場合やDIP関節が掌側に亜脱臼している時には手術適用になります。

マレットフィンガー1

痛めた後に指がこのように下を向いていたら怪しいですね

痛める原因は?

突き指 その1

圧倒的に。突き指をして痛めるパターンが多いですね。スポーツの現場でもバスケやバレーの球技、柔道などのコンタクトスポーツでもよく見かけます。

※突き指と勘違いしてしまう、見逃されてしまう事が多いので注意してください!!
怪我の重症度が全然違うので間違った対処をすると指が一生上がらなくなってしまいます!

どんな痛みが出る?

手のケガ その1
  1. 指が腫れる
  2. 指が挙がらなくなる
  3. 爪が割れることもある

マレットフィンガーになると痛みが強い為、指を動かすことができなくなってしまいます。
痛みも指先に内出血が溜まるのでかなり強いですね。

指を反らす為の腱断裂もしくは腱付着部の骨折をしているので、指先が落ちた様な状態になります。但し、見た目が落ちている様な形をしていてもへバーデン結節の場合もあるので【落ちている=マレットフィンガー】にはなりませんのでご注意を。

Ⅱ、Ⅲ型ならレントゲンでの画像診断も可能ですが、Ⅰ型の場合レントゲンでは分かりません。なのでレントゲン診断で「骨折はないですよ」と言われ、突き指として処置をして結果、腱が完全に修復せず、指が伸ばせなくなってしまう事もあります。また、エコー観察だけでも骨折を疑う事は可能ですが、その骨折線が関節内のどの程度まで入っているかはわからない為、レントゲンにて診断をしてもらう必要があります。

似ているので要注意!

  1. マレットフィンガーは腱断裂or骨折!
  2. へバーデン結節は変形!
  3. 突き指は捻挫!

マレットと突き指は同じ原因で痛めるので間違えやすい!それぞれの施術法は違うため間違えた対処をすると後遺症を起こしてしまうので注意!

へバーデンは見た目が似ているが見極めることはできるので安心してください。

しみず鍼灸整骨院 所沢院の施術法

  1. 骨がくっつくまではしっかり固定!
  2. 固定が取れたらリハビリを始めます!
  3. エコーで途中経過もチェックできます!

固定をする・・・腱や骨を修復させるには分類により、固定方法が違いその程度により角度を変えながら対応していきます。不完全な治り方をしてしまうと見た目の落ち込み、伸展障害を起こす為しばらくは不便かもしれませんが、アルフェンスにて伸展位で6~8週前後は固定をします。

リハビリ・・・固定が外せたら今度はリハビリがあります。何週間も固定している事で指の関節の硬さや腱の柔軟性低下が起こっています。最初はグーパー運動から始め最終的には抵抗運動を行います。
しみず鍼灸整骨院 所沢院ではエコーを使う事で固定中やリハビリ中の骨折部分をチェックすることができます。

最後に

マレットフィンガーは突き指ほど多い怪我ではないですが、突き指と勘違いされて、見逃されてしまう事もあります。必ずレントゲンやエコーにて観察をし、靭帯損傷なのか腱が切れているのか骨折をしているのかなどを判断する必要があります。突き指だと自己判断をし放置をすると一生マレット変形が残るのでやめましょう。手術適応を含め当院では状態の把握から適切な固定まで施すことが可能ですので気軽にご相談ください。

こちらにカウンセリング例を載せておきますので是非ご覧ください。