腓骨下端部骨折とは?
2022年11月24日
目 次
この骨折はよく見かけます!
下腿には骨が2本あり、それぞれ脛骨、腓骨と言います。脛骨は体重を支えるのに対して腓骨には体重を支える構造は少ししかありません。
腓骨下端部はちょうど外くるぶしの所が折れたものを言います。この骨折はよく見かけます。特に靭帯の付着部など骨が少し欠けた程度の骨折は見逃されやすく、後遺症も出なかったりするので本人も気づかず、過去にケガをしたものが後から見つかることも多いです。
後遺症が出た場合は、欠けた骨が関節を動かしたときに痛みを引き起こすことがあります。関節ネズミと言いメジャーリーガーの大谷選手が関節ネズミを取る手術をしていますね。
普通に折れてしまった場合のものはレントゲンやエコーを行えばすぐに判断が可能です。
また、折れる場所によっては手術をしないといけない場合があります。
原因は何?
ほとんどが足首を捻って発生します!
まれに硬いものに強くぶつけて骨折することもあります。
どんな痛みが出てくる?
主な症状はこうなっています
- 足首が腫れてくる!
- 歩くのが困難になります!
- 足首周りの靭帯が切れることも!
骨折することで出血をしますので時間が経つにつれどんどん腫れてきて、色も青紫色になってきます。くるぶしがわからなくなるほど腫れることもあります。
痛みによって足を着くのがかなり制限されてきます。ただ体重は大部分が脛骨にかかるため骨折をしても歩いて来院する方も多くいます。
骨が折れるほどの力が働くのでその周囲の靭帯が損傷もしくは断裂してしまいます。この場合で損傷しやすいのは前距腓靭帯、前脛腓靭帯、踵腓靭帯等です。靭帯の走行部分を押すと損傷していれば痛みがありますが、エコー検査にて損傷具合を把握することもできます。前距腓靭帯は足関節の安定性を保つ機能がありますが、損傷したことで足関節の動揺性が見られます。
詳しくは足関節捻挫の記事をご覧ください。
しみず鍼灸整骨院 所沢院の施術法
まずは固定を行います。骨折の程度にもりますが、当整骨院ではU字の固定を作りそれを包帯で巻いて固定します。
この固定は取り外しができて定期的にエコー観察をし骨折部の経過を確認します。
5~6週間は固定をしてもらい骨がくっつくのを待ちます。
固定除去後は包帯固定、ソフラウルファーを施し簡単なリハビリを始めていきます。
リハビリでは主に足関節の可動域訓練や片足立ちのバランス訓練など、固定をしていたことで落ちてしまった能力を回復させていきます。
さらにしゃがみ動作、短い距離の歩行訓練、階段や坂道の訓練、人によってはランニングやダッシュ等の生活面で必要な運動もしていきます。
最後に
最初にも言いましたがこの骨折はよく見かけます。さらに発生原因からただの足首の捻挫と言われてしまう方もいます。実際にエコーでは骨折の疑いがあり、対診を行いレントゲンではわからなかったがCTをとって折れているのがわかるなんてことがたたあります。エコーでは患部を拡大してみることができ小さな骨折も発見することが可能になります。
足を捻りなかなか治らない場合にはエコーにて観察することをおすすめします。どんな些細なことでも気軽にご相談ください。
こちらに腓骨下端部骨折のカウンセリング例を紹介していますので是非ご覧ください!