中手骨骨折のカウンセリング例
2022年09月19日
症例1 10代 男性
目 次
カウンセリング例1
空手の練習中に突きを失敗してしまい拳を負傷したとの事。
指を動かせないほど痛みがあったので練習を中断して当院に来院しました。
主な痛みは【指を動かせない】【手の甲が腫れている】です。
エコーで確認してみると
長軸
赤丸で囲まれている部分が折れている可能性のある場所になります。この白い線は骨になるのですが赤丸の部分は途切れています。
短軸
別角度で撮ったものですが、こちらも白い線が赤丸の部分だけ歪んでいますね。
固定をし約1ヶ月は安静にしてもらいました。もちろん体育や部活は禁止にしました。
固定期間は3~4週間ぐらいです。
早く骨がくっつくように電気療法や手技療法を行い、腫れを早くに減らす為できる限り頑張って治療にも来てもらいました。
1ヶ月後 長軸
こちらが1ヶ月後のエコー画像になります。折れていた部分が修復されて白い線が近くなってますね。
固定は外してリハビリを開始しました。リハビリ内容は指の屈伸動作で自動運動、他動運動、抵抗運動を行いました。
リハビリを始めて3週間後には痛みもなく日常生活も問題ないので治療は終了しました。
カウンセリング例2
自転車に乗ろうとしたときバランスを崩して転んでしまったとの事。
その時手を突いてしまい激痛で手が動かせなくなり手の甲が腫れてしまいしみず鍼灸整骨院 所沢院に来られました。
主な痛みは【手首や指が動かせない】【手の甲周辺が腫れている】です。
エコーで確認してみると
長軸 背側
赤丸の部分は反対の折れていない所と比べても明らかな差がありますね。
長軸 掌側
こちらも折れていない方と比べると白い線が離れてしまってます。
中手骨を見てみると骨折の疑いがありました。健側と比べても骨の形が大分違いますね。
整復後
こちらは整復動作をした後のエコー画像です。整復前より白い線が近づいているので整復はしっかり行えています。
整復を行い骨の位置が良い位置にきたのを確認し固定を施しました。
対診を行い骨折の診断及び同意を頂きました。
固定期間は4~5週間を目安にしています。固定中も早く骨がつくようにカウンセリング例1の方みたいに通院してもらいました。
一ヶ月後
長軸 背側
こちらは一ヶ月経った頃のエコー画像です。
カウンセリング例1の方よりはあまり大きな変化はないのですがこれには骨折の転位具合や年齢にもよります。
長軸 掌側
こちらも一ヶ月後の画像です。こちらも大きな変化はないですが順調に回復には向かっています。
5週間経った後に固定は外してリハビリを開始しました。
リハビリ内容はカウンセリング例1の方と同じものを行いました。
リハビリをして5週間経った時には痛みもなく日常生活も問題ないので治療は終了しました。
こちらには中手骨骨折について詳しく紹介しています。