肋骨骨折
2021年12月3日
目 次
肋骨骨折とは?
肋骨骨折について説明していきます。
まず、肋骨は1~12肋骨まで左右対称にあり、1~7番目までを真肋と言い胸骨から背骨につきます。8~12番目までを仮肋と言いその中でも8~10番目の前面では肋骨弓を構成し後面では背骨につき、11、12番目の肋骨は後面の背骨につき前面では筋肉内に遊離している為に浮遊肋と呼ばれています。
肋骨の役割は内臓を守る事です。前から後ろへと臓器を覆っていて外部からの衝撃に対して臓器を守ります。
肋骨骨折は名前の通り、肋骨が折れてしまったことを言います。
肋骨は扁平でハサミでも切れるほど薄い形状であり、左右12対あるので外力に触れる機会が多いので骨折しやすい場所になります。
若い方よりは骨粗鬆症を伴った高齢者の方が多いですね。
原因は?
若い人の主な原因は【転倒時に強打する】【ラグビーやアメフト等コンタクトスポーツ時に強打する】【交通事故の時にシーベルトの締め付け、ハンドルに強打】などぶつけて骨折するなど直接肋骨に外力が加わる形が多くなります。
高齢者に起こる肋骨骨折の原因は若い人同様に直接ぶつけるのが多いですが、【咳やくしゃみをした後】【物を取ろうと前に屈んだ】【朝の起き上がり】など軽い力で骨折するケースもあります。
しかもこの骨折は外力の程度により一度に一本だけでなく複数の肋骨を折ってしまう事も珍しくありません。
どんな痛みが出てくる?
- 咳やくしゃみで痛みが出ます。程度によっては深呼吸でも痛みが出ます。
- 体幹の動作、腰の曲げ伸ばしや捻る動作をした時に痛みが出ます。
- 骨折した骨の部分をピンポイントで押すと強い痛みが出ます。
- 折れた肋骨が内臓を損傷させる可能性もあります。その場合、血尿や血圧低下の症状が見られることがあり、内臓の状態も検査が必要になってきます。早急に病院に行きましょう。
肋骨骨折のチェック法
似たような症状には肋間筋損傷(肋骨の間にある筋肉)があります。しかし鑑別することはできますよ。
まずはピンポイントで押した場合、骨を押して痛いか?筋肉を押して痛いか?をチェックします。
次にピンポイントで痛い部分を避けて、前後や両側胸部からそれぞれ肋骨に圧迫を加えます。肋骨を骨折していると圧迫を加えていない骨折部に痛みが出てきます。
一番判断しやすいのはエコー検査です!レントゲンでも判断できますが、他の骨と重なったりして判断できない場合があります。エコー検査なら痛みの出てるところをピンポイントで観察できるので骨折をしてるかしてないかがすぐにわかります。
しみず鍼灸整骨院 所沢院の施術法
基本的に肋骨骨折はバストバンド等の固定をして骨がくっつくのを待ちます。大体骨がくっつく期間は3~4週間ほどですね。
治療中はバンドをしてなるべく咳、くしゃみ、上半身を大きく動かすことや力を入れるような作業は控えてもらいます。もう一つ控えた方がいいのはお笑い番組を見て大笑いすると折れた肋骨に響くことがあるので見る際は注意してください。
10日目くらいまで痛みが強いですがそれ以降は徐々に咳やくしゃみ、体を動かす等各症状がなくなってきます。最終的にはエコーにて骨の状態を見て問題なければ治療は終わる形になります。
最後に
臨床現場では比較的多く肋骨骨折の患者さんを見ます。レントゲンの画像だけでは判断できない事も多く、エコーにて観察することによりその精度をあげることができます。骨粗鬆症の高齢者では些細なことで簡単に折れるので肋骨をぶつけ、咳、くしゃみ、深呼吸にて痛みがでる場合はかなりの確率で折れています。心当たりがある方はしみず鍼灸整骨院 所沢院にご相談ください。
こちらにカウンセリング例を紹介していますので気になる方はご覧ください!