野球肘を知ろう 肘の構造

2022年02月15日

肘関節ってどんな形をしているの?

野球肘 その2

野球肘を知るにはまず、肘関節がどんなものかを知っとくのもいいかもしれませんね。
軽い感じで見ていただければいいと思います。

肘 骨

肘関節はこんな形をしています。
標本や模型、教科書なんかで見たことがある人もそこそこいるかもしれませんね。

肘関節の説明

肘の屈伸

肘関節は3つの骨で作られています。上の骨が【上腕骨】左の骨が【橈骨(とうこつ)】右の骨が【尺骨】という名前です。

主な動きは【曲げる】【伸ばす】【捻る】となります。

肘関節周りの靭帯の説明

肘 靭帯

関節には骨と骨をつなぎ合わせる【靭帯】があります。
内側には内側側副靭帯、外側には外側側副靭帯が付いており肘が内側、外側に外れないようにストッパーの役割があります。

左の画像は肘を内側から見たものです。
黄色の部分が内側側副靭帯で水色の部分が外側側副靭帯になります。

成長期の子供の骨は大人と違います!

子供の骨は水分量が多く成長軟骨によって覆われている為、大人と違い骨が柔らかいです。
成長することで段々と硬い骨に変わっていきます。

筋肉は骨にくっついていますが、直接付いているわけでなく腱(けん)が骨についています。
肘の内側には手首・指を曲げる、捻る筋肉がついています。

投球時はその手首を動かす筋肉に負担をかけます。
大人の硬い骨ならある程度負担がかかっても骨へのダメージは少ないですが、子供の柔らかい骨だと耐えられず、骨が筋肉に引っ張られ骨が剥がされてしまいます。

まだ軽めで骨には問題なく筋肉の炎症ぐらいでは予防すれば復活も早く傷も残りにくいです。

しかし、骨が剥がれるほど悪化させてしまうと肘の曲げ伸ばしが完全にできなくなってしまったり、骨が成長する時に変形してしまう可能性があります。変形がひどいと野球以外にも支障が出てしまう事があるので悪化させるのは何とか防ぎたいですね。