膝蓋骨骨折のカウンセリング例
2022年06月3日
目 次
カウンセリング例1
道路に躓いて膝を打っていしまい痛みが強かったのでしみず鍼灸整骨院 所沢院に来られました。
痛いながらも一応歩けたので徒歩で来たそうです。
膝を見てみるとかなり腫れており、圧痛や膝の曲げ伸ばしが痛い状態です。
エコーで見たところ、骨折を疑う画像が撮れました。
疑いのある部分に炎症反応も見られます。
動画でも骨折している線が映っているのがわかります。
また、長軸画像でも同様に矢印部分に骨折を疑わせる画像を認める。
別角度から見ても骨折を疑わせる画像が映りました。
この角度でも炎症反応が見られました。
この別角度から動画でも骨折の線が見られます。
この動画から、このように膝蓋骨が左斜めに骨折していることを推測します。
患者さんは打撲くらいにしか思っていなかったので、ショックを受けた様でした。
O字状のパットをし、大腿1/2~下腿下1/3まで固定を施した後、整形外科での対診を依頼しました。
整形外科の診断結果は骨折でした
レントゲン画像を確認した所、エコーと同じく斜骨折をしているとの事でした。
このように歩けるからと言って大丈夫ではなく、骨折していても歩ける場合はいくらでもあります。
リハビリの流れ
膝蓋骨縦骨折は転位することは少なく、3週間で固定を除去。
O型のパット、包帯を施しました。
膝関節を固定すると、膝が完全に曲がらない・伸びないという関節拘縮が起こります。
リハビリは一歩進んで半歩下がるような毎日。
根気よく続けて行う必要があります。
「自動運動・多動運動・抵抗運動・ストレッチ・椅子からの立ち上がり」など四頭筋強化、入浴時の運動を段階を踏んで行っていきます。
この患者さんは膝の変形などもなかった為、最終的に正座を行えるまでになりました。
よかったです。
カウンセリング例2
公民館で段差に躓き、転倒した際に膝を強打し負傷。
整形外科に行きレントゲンを撮ったが、骨には異常が無いと言われたみたいです。
こちらでチェックしてみると膝の腫れが強く、曲げ伸ばしが痛みで出来ず、歩くのも困難です。
エコーで確認してみると骨折を疑わせる画像が撮れました。
動画で撮ったものですが、こちらにも骨折の線が映っています。
次に長軸操作にて観察すると短軸と同様に骨折を疑わせる画像及びドプラ反応を認める。
別角度で撮りましたがここでも炎症反応が見られます。
こちらは別角度から撮った動画となります。
この動画から、このように膝蓋骨がほぼまっすぐに骨折していることを推測します。
転位軽度と考え、O字パットとしっかりしたサポーターを施した後、対診をお願いしました。
レントゲンでは明確な骨折線は認められないが、骨折の診断を頂けました。
カウンセリング例1の動画と見比べて、カウンセリング例2では骨折線の間隔が狭いのがわかります。
3週間後にサポーターを除去し、O字パットと包帯を施し、経過観察にてリハビリを開始。
その後、痛みの無い方の膝と同じ位の曲げ伸ばしが出来るようになりました。
こちらに膝蓋骨骨折について紹介していますので是非ご覧ください!