所沢と清瀬にある「しみず鍼灸整骨院」です。
皆様に中足骨疲労骨折とはどういうものなのか、詳しく知って貰えたらと思います。
夜間、休日など緊急時は友達申請を行い、トークでご連絡ください。
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疲労骨折とは?
この言葉は一度は聞いたことがある人も多いと思います。特にスポーツをしていた人なら経験したなんて人もいると思います。
骨が折れるという事では普通の骨折と変わりないですが、普通は一撃で強い力がかかることで折れるのに対して、疲労骨折は軽微な刺激が繰り返し骨にかかることで骨が折れてしまう事を疲労骨折と言います。
さらに違う点をあげるとすれば【初期の段階ではレントゲンに映らない!!】という所です。
骨が折れると【骨膜反応】というものが見られます。しかし疲労骨折の初期の頃はこの骨膜反応がレントゲンに映らず、2~3週間経ってから骨硬化像や仮骨形成が見られます。
当院ではエコーにて観察することにより初期の骨膜反応が見ることができます!!
初期に判断できると何といってもぼっきり折れる事が無くなる為、治療期間が短くなります。更に初期に発見できれば骨折を未然に防ぐことが可能になる点がエコーの魅力になります。
疲労骨折になりやすい骨もいくつかあり【中足骨】【脛骨】【腓骨】【肋骨】が多いですね。
今回はこの中の中足骨疲労骨折について説明していきます。
中足骨の疲労骨折は陸上選手に多く、その中でも特に長距離ランナーに多く見られます。中には全く運動をしない主婦にも起こりえるので読み進めてください。
比較的第2~4趾の中足骨に多くみられます。
原因
・オーバーワーク・・・言葉の通りでやりすぎによって負担がかかりすぎることで疲労骨折をしてしまいます。中学校1年生や高校1年生は体力をつける為、最初走り込みが多かったりするので注意しましょう。
・柔軟性がない・・・【柔軟性がない=体が硬い=衝撃を緩和できない】こうなると運動量は多くなくても刺激が増えてしまうので疲労骨折の原因にもなります。話を聞いていると練習量が多く、そちらの指導はあるが体のケアに関しては指導があまりなく自己に任せたり、それにかける時間もあまりないことが多いです。実際身体が硬い学生は多いです。
・使い方が悪い・・・これは気づかない人もいます。例えば【親指の蹴りが強い】【靴底の減り方が左右違う】【よく同じ場所にタコや魚の目ができる】これは足を着いてから最後の蹴るまでの使い方に問題があって起こる事があります。
・構造の問題・・・これは足の構造の事で【偏平足】【ハイアーチ】【横アーチの低下】等の事を言います。これが原因で足にかかる負担が一部に集中したりして疲労骨折を発生させることがあります。
・環境の問題・・・道具を変えた、足場の硬い所で走るなど、周りの影響で普通より負担がかかってしまうケースもあります。
上記の原因が複合して起こる事もあり、一つの原因を改善させないことで新たな原因を作ります。
症状
初期は運動時の痛みがあり、進行すると安静時にも痛みを伴う、中足骨の部分がびまん的に腫れてくる、つま先立ちのような前足部に体重がかかる動作で痛みが増強する、歩行時の痛みを伴う。
治療法
まずは安静にしてもらいます。程度によりますが、練習を減らす~完全オフと変わります。歩くのも痛い人は問答無用で完全オフですね。
患部のアイシングをしてもらいます。痛い=炎症反応が出ていますので患部を冷やして炎症を抑えます。
原因によって違いますが、治療法もいくつかあります。ただ、先ほども言ったように原因が複合して起こっている事があるので、治療も併せて行います。
ストレッチ・・・足底の衝撃吸収に一番大事なのは足底筋の柔軟性です。自分で揉んだりして足底筋を柔らかくしましょう。
インソール・・・これは使い方の改善や構造のフォローに使えます。入れ方も人それぞれ違います。
例としては土踏まずの機能がないのでそれを補う場合はそこにアーチパッドを入れる
道具の変更・・・これは【シューズを変えてから痛くなった人】に言うことが多いです。道具や環境の変化で最初は違和感を感じたりするものですが、あまりそれが続くと症状の悪化にもつながるのでこの場合はすぐに変更しましょう。
症例
症例1 14歳 男性 陸上をやっている
陸上部で長距離走をやっていて、以前から走っていると足の甲に痛みがあったが、最近痛みが強くなって来院しました。
主な症状は歩く分には問題ないが、走ると痛みや違和感がある。足の甲を押すと第4中足骨にピンポイントで痛い所があります。
エコーにて確認してみると
①初診時
①の画像だとわかりづらいと思いますが、〇で囲った部分の骨の映り方が少しぼやけています。さらに患側は白い骨の線と上の軟部組織の間に黒い線があります。これは骨膜と言い、通常は健側のようにそこまで目立って映るものではないですが、炎症が起こる事で骨膜が腫れてしまいます。(骨膜反応と言います。)
この時点で疲労骨折に移行する可能性がある為、経過観察をする必要があります。ちなみにこの段階でレントゲンを撮っても何も映りません。
②一週間後 長軸 その1
こちらの画像では健側では白の骨のラインが鮮明に映っているのに対し、患側の赤〇の部分だけ骨のラインが一部ぼやけているのがわかります。
③一週間後 短軸
この画像は②赤丸の一部ぼやけている部分を輪切りにしたものですが、〇囲った部分は骨が二重で映っています。
④一週間後 短軸 その2
この画像は上記のと同じですが、炎症反応を映したものです。疲労骨折をすると骨折周りにこのような反応が見られます。
経過観察を行った次の動画を見て頂くと分かりますが仮骨がしっかり形成されているのがわかります。
⑥動画 長軸
⑦動画 短軸
①の段階で疲労骨折の疑いがあったため、練習は筋トレ等はいいが走る系はNGを出しました。原因として考えられるのが、走り方の変更や大会前の練習量増加が考えられます。
学年も3年生ではなく最後の大会でもなかったので今後のことを考えて、今回の大会は諦めてもらい治療に専念してもらうよう話しました。
最初の2~3週間はとにかく安静にしてもらいました。さらに歩行時に骨折部に負担がかからないようにアーチパッドを入れて生活してもらいました。
エコー画像と痛みの具合を見て徐々に軽いジョギングから始めてもらいました。
5週間後にはほぼ痛みもなく、走るのも問題なくなり治療は終了しました。今後高校とかでも陸上は続けるみたいなので、今回のことを忘れずにしっかりケアを怠らないよう指導しました。
症例2 50代 女性
最近歩いていると右足の甲が痛くなり来院しました。
特に何かした覚えはないが痛くなってきたとのこと。症状は【歩行時違和感、痛み】【足の甲が腫れぼったい感じがする】【第三中足骨に押した痛み】です。
エコーで確認してみると
①
ちょうどピンポイントで痛い部分でこのような画像が取れました。患側の骨膜が腫れているのがわかります。
②
一週間後の②の画像では、骨の線がぼやけて映るようになってますね。これは疲労骨折の疑いがあります。
③
疲労骨折の部分を輪切りに撮った画像でもわかるように骨がぼやけて映ってますね。
④
患側の画像は骨折周囲の血流が増えていますね。症例1でもこのような画像が出てます。
症例1とは違い、今回の患者さんは特に運動もしてないのに疲労骨折になったわけですが、それには理由があります。
右足だけ縦アーチ、横アーチ(土踏まずの事)がうまく機能していなく、その影響で衝撃が緩和できず骨に負担がかかり今回のようなことが起こってしまいました。
土踏まずの機能なんて自覚できるものでもないですが、よくよく話を聞いていると昔から右足だけ同じ場所にタコができやすかったみたいです。
治療の流れとしてまずは2~3週間は安静にしてもらいました。この時から衝撃緩和とアーチ機能回復の為インソールを使ってもらいました。
これがその時使ったインソールです
こちらを使って普段の生活をしてもらい、骨折の治療を行っていきました。
5週間経過したころには骨折部の痛みもなくなってきて8週間後には殆ど問題なく生活できたので治療は終了しました。
ただ、この方の場合は治療終了後もアーチ機能回復の為、使い続けてもらっています。
最後に
この疲労骨折は必ずしもスポーツをやっている人になるとは限りません。スポーツをやっている人では、種目、練習量、練習内容などをしっかり問診の段階で把握し、尚且つエコーにて観察を行い、適切なアドバイスを行います。しっかり対策を立てていかないと長期間練習を休まなければなりません。折れてしまう前から対策をしているのと折れてしまってからの対策では全然違います。
スポーツ以外でなる人にはアーチの確認、生活習慣の把握、エコーでの観察を行い、適切なアドバイスをしていきます。
当院ではエコーにて観察を行い、折れる前段階から把握することができます。足にびまん的な腫れや違和感がある人は早期発見が大事になりますので気になる方は御早目にご相談ください。
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当院の特徴
交通事故、むち打ち、スポーツ外傷、骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉離れ、五十肩、肩の痛み、膝の痛みなど様々な症状に超音波(エコー)にて観察を行い、痛みの原因を突き止め根本から治すことを心がけています。
また、交通事故(むち打ち)などでは当院は弁護士と提携を結び法律の側面からも患者さんをバックアップする試みを行っております。どんな些細な痛みでもお声掛けください。
所沢にあるしみず鍼灸整骨院
ホームページ・・・ https://shimizu-seikotsuin.com/
住所・・・埼玉県所沢市寿町15-4
TEL・・・04-2968-6665
清瀬にあるしみず鍼灸整骨院
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住所・・・東京都清瀬市松山1-13-25山合清瀬ビル1-A
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