肩関節エコー

棘下筋腱炎症(36歳・男性)

テニスプレー中サーブを打った際に痛みを感じ来院。
以下3点で陽性が認められました。

  1. ROM制限
  2. NEERテスト陽性
  3. ストレステスト陽性

エコー観察にて棘下筋腱の腫脹が著しく、ドプラにて炎症反応あり。
オーバーヘッドモーション(overhead motion)の繰り返しにより痛みが出ていると考えられます。

▼エコー画像▼棘下筋腱炎症

これは野球少年の投球動作でも同様に「棘下筋・棘上筋」の腫脹画像を確認する事が多く、断裂に移行する場合がありますので、肩の痛みを感じたら早期にエコーにて観察しましょう。

棘上筋断裂(76歳・男性)

空手の練習中急に痛みを感じ来院。
以下4点において注目事項があり、詳細を確認しました。

  1. ROM制限
  2. 夜間痛
  3. NEERテスト陽性
  4. ストレステストにて痛み増強

ヒアリングの中で、「過去に整形外科にてMRI検査をし、棘上筋断裂との診断を受けたことがある」とのことで、エコー観察を実施。
肩峰と骨頭の隙間が狭くなっており、過去同様、棘上筋断裂像が認められました。

▼エコー画像▼

高齢者においては明らかな外傷がなくても、腱板の退行性変化により断裂を起こすことがあります。
報告の一部では60歳を境に、断裂の確率が大きく増加。

  • 60歳末満では6%
  • 60歳以上では30%

症例1 68歳 女性 美容師

自宅にてベットから転倒した際に右肩を負傷。

腫脹著しく、肩関節前方挙上(屈曲)、後方挙上(伸展)、外転時痛を認める。

当院にてエコーで観察したところ、いくつか症状を確認。

正常な骨模型では結節間溝に上腕二頭筋長頭が滑走する。この骨模型をイメージしながら図1左肩健側のエコー画像を見ると左の白く映るのが小結節、右の白く映るのが大結節、その間の溝が結節間溝である。その溝をよく見ると、白く丸く映る上腕二頭筋長頭腱が納まっているのがわかる。

図1の短軸像で健側と患側を比べると、健側では結節間溝内に上腕二頭筋が納まっているが、患側では上腕二頭筋が腫れることにより大結節と小結節をつなぐベルト(横靭帯)も腫れているのがわかる。

図2は患側短軸像で図1より末梢方向に向かった場所であり、ドプラ検査を行うと赤や青に炎症反応があり、炎症反応の上には黒く映る滑液を認める。

図3患側長軸像でも同様に上腕二頭筋長頭が肥厚し、滑液及び炎症反応を認める。

診察後、アイシング、低周波治療を行い一週間の安静を指導した。

経過観察にて、私が思っている以上に疼痛が早期に軽減した。運動療法を行ったところ、一か月弱で疼痛及び可動域制限が完全に消失した。

最終日にエコーにて観察を行ったところ、画像上の変化は無いが痛みが無くなったので、また痛くなる可能性があることを伝え治癒とした。

基本的に炎症反応が強い場合、治療期間が長引くことが多い。ただ、他の疾患でも経験しているが炎症反応が強いからといって、必ずしも長期化するとは言えない。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

肩の痛み 力こぶの筋肉の炎症(上腕二頭筋長頭腱炎)を詳しく解説 しみず鍼灸整骨院 所沢

 

少し痛みがあっただけ。
単純な40肩・50肩だろう。
と思わず、適切なエコー観察で観察し対応をいたしましょう。

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