ドゥ・ケルバン腱鞘炎(狭窄性腱鞘炎 33歳・女性)
自宅にて子供を抱き上げた際に負傷。
初診時、腫脹・自発痛・母指伸展時痛を訴え、内転・外転・伸展ストレステスト(+)フィンケルシュタインテスト(+)、子供を抱く動作にて痛みの増強を認める。
エコーにて観察を行った。
エコーで赤丸の部分を短軸操作すると、ドゥケルバンではこのような画像が観察されます。
エコー画像の患側と健側を比べて違いをみると分かりますね。
患側では長母指外転筋腱、短母指伸筋腱が1.5倍に腫れてしまい、周囲に低エコー像を認めます。
次に長軸画像になります。
長軸でも同様に腱が腫れ、周囲に低エコー像があるのがわかります。
当院では初診時アイシング(冷やす)をしますが、経過観察にて超音波浴やお灸を行い腫れの減退を目指していきます。
お灸の効果は他の腱鞘炎でも効果を認めます。
この症例では、痛みが無くなった段階でエコー観察を行ったところ画像上の変化はありませんでした。
再発する可能性があると説明したうえで治癒としました。
詳しくは下の記事をご覧ください。
指の脱臼の症状・症例
75歳 男性
道路を歩いていた時に段差に躓き、転倒した際に負傷
初診時、腫脹・熱感著しく、関節可動域制限及び指の脱臼肢位を認める。
画像をエコーにて観察するとどのように映ってくるか説明していきたいと思います。
背側エコー画像にて、基節骨に対して中節骨が上に上がっているのがわかります。
親指側エコー画像にて、骨を描出するようにプローブを斜めにするとこのような画像になります。
小指側エコー画像にて、基節骨に対して中節骨が小指側に上がって(曲がって)いるのがわかります。
背側画像とは逆に、掌側エコー画像では基節骨に対して中節骨が落ちているのがわかります。
上記画像にて、今回の指の脱臼は背側内側にずれています。
詳しくは下の記事をご覧ください。