所沢と清瀬にあるしみず鍼灸整骨院です。
皆様に膝の骨折の中でもお皿の骨折(膝蓋骨骨折)!!分類と対処期間・事例などエコー動画付きの記事を通してお伝えできればと思います。
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膝蓋骨骨折(しつがいこつこっせつ)の種類・治るまでの期間・リハビリについて、全部大公開!
転倒し膝を強打してから、「歩くのが痛い・膝が曲がらない・膝のお皿を押すと痛い」なんて事はありませんか?
原因が分からず不安だと思いますが、可能性として、その痛みは「膝のお皿(膝蓋骨)が骨折している可能性」がありますよ。
本記事では、今まで治療してきた患者さんの症例・対処の仕方を含めて事例として紹介します。
簡単な膝蓋骨の構造についての説明
膝蓋骨とは大腿四頭筋(だいたいしとうきん)及び膝蓋腱膜(しつがいけんまく)に包まれた、人体最大の種子骨(しゅしこつ)になります。
難しい言葉を出していますが、要は「膝の皿部分の骨」のことですね。
種子骨とは、靭帯・腱の中に発生する類円形の小骨と考えてください。
一般の人が理解するのであれば、ざっくり「靭帯の中にできた小骨」でもよいです。
この膝蓋骨は、膝を伸ばす際に、てこの原理を利用して大腿四頭筋の力を最大限引き出す役割があります。
また、膝蓋骨と大腿骨とで膝蓋大腿関節を構成しています。
膝蓋骨骨折の種類・分類
膝蓋骨骨折は以下3つに分類されます。
- 横骨折
- 縦骨折
- 粉砕骨折
▼膝蓋骨骨折の3分類図▼
1.膝蓋骨横骨折
膝蓋骨横骨折の負傷原因
「転倒・ぶつける」など直達外力で起こる事が多く、年齢や性別差はありません。
また、大腿四頭筋及び膝蓋靭帯による膝蓋骨を引き離す外力、介達外力によって起こる事があります。
出典:ひまわり法のホームページ
膝蓋骨横骨折の症状
構造の部分で説明したように、膝蓋骨は大腿四頭筋が膝を伸ばすのを補助する役割があります。
横骨折し膝蓋腱膜断裂を合併してしまうと、真っ二つに割れた膝蓋骨のうち下の骨は膝蓋靭帯が保持、上の骨は大腿四頭筋の収縮外力により引っ張られるため、口を開けたような陥凹がみられます。
その場合は著しく膝を伸ばす動作に支障が出るので手術をすることが多いです。
また離開のない軽度な骨折であれば、ギブスによる固定で骨癒合(ゆごう)が見込めます。
骨癒合(こつゆごう)とは、骨の傷が治り傷口がふさがる為、離れた骨がくっつくことです。
ただ、固定中に離開する可能性があるので注意が必要です。
2.膝蓋骨縦骨折
膝蓋骨縦骨折の負傷原因
転倒やぶつけるなど直達外力で起こる事が多く年齢、性別差はないです。
出典:京都市左京区東一条 池田医院HP
膝蓋骨縦骨折の症状
縦骨折の場合は膝蓋腱膜断裂を合併することは無く、膝関節の伸展動作は可能なことが多く、「歩く事が出来る」「打撲と思い少し放置していた」なんて人もいます。
膝表面の擦過傷(さっかしょう)、腫れが強い、膝蓋骨を押すと痛い場合は骨折を疑った方が良いと思います。
擦過傷とは「皮膚表面のすり傷」と考えて頂いて結構ですよ。
膝蓋骨骨折の施術・固定期間
固定期間は状態によりますが、経験上「3~5週程度」施します。
これについては経過を観察しながら進めていきますので、おおよその目安と考えてください。
膝蓋骨骨折リハビリ期間
ギブスをすると必ず関節拘縮がおき、リハビリを頑張らないといけません。
ただ頑張りすぎて痛みを我慢しながら行うと他の組織が損傷し、かえって運動機能を低下させることもあるので、適切な指導の下リハビリする事が非常に重要です。
【動画付き】膝蓋骨骨折の症例・対処内容・期間
症例1 膝蓋骨縦骨折 78歳 女性
患者さんは歩いて来院。
問診をすると、「道路を歩いていた時に段差に躓き転倒」したと。
その際に、膝から着地し強打してしまった。
服をめくってみると、腫れが強く膝蓋骨に圧痛・擦り傷が見える。
膝の曲げ伸ばしが痛く、歩く時に痛みが出ると訴えた。
エコーにて短軸観察してみると、膝蓋骨の矢印部分に骨折を疑わせる画像を認める。
矢印部分にドプラ反応を認める。
短軸操作にて下から上にプローブを動かすと、骨折線が左に移動していくのがわかる。
また、長軸画像でも同様に矢印部分に骨折を疑わせる画像を認める。
長軸画像でもドプラ反応を認める。
長軸操作にて右から左にプローブを動かすと、ギザギザした骨折線が右から左に移動するのがわかる。
エコー観察からの推測
この動画から、下図のように膝蓋骨が左斜めに骨折していることを推測します。
患者さんは打撲くらいにしか思っていなかったので、ショックを受けた様でした。
O字状のパットをし、大腿1/2~下腿下1/3まで固定を施した後、整形外科での対診を依頼しました。
整形外科の診断結果は膝蓋骨骨折
レントゲン画像を確認した所、エコーと同じく斜骨折をしているとの事でした。
このように歩けるからと言って大丈夫ではなく、骨折していても歩ける場合はいくらでもあります。
リハビリについて
膝蓋骨縦骨折は転位することは少なく、3週間で固定を除去。
O型のパット、包帯を施しました。
膝関節を固定すると、膝が完全に曲がらない・伸びないという関節拘縮が起こります。
リハビリは一歩進んで半歩下がるような毎日。
根気よく続けて行う必要がありますよ。
「自動運動・多動運動・抵抗運動・ストレッチ・椅子からの立ち上がり」など四頭筋強化、入浴時の運動を段階を踏んで行っていきます。
この患者さんは膝の変形などもなかった為、最終的に正座を行えるまでになりました。
よかったです。
症例2 女性
公民館で段差に躓き、転倒した際に膝を強打し負傷。
整形外科に行きレントゲンを撮ったが、骨には異常が無いと言われた。
初診時、「腫れが強く、膝の曲げ伸ばしをした時に痛みが増強し、歩く時に痛み、膝蓋骨に圧痛」を訴えた。
当院にて、エコーにて短軸観察してみると、膝蓋骨の矢印部分に骨折を疑わせる画像及びドプラ反応を認める。
短軸操作にて下から上にプローブを動かすと、ほぼまっすぐ上に骨折線が移動していくのがわかる。
次に長軸操作にて観察すると短軸と同様に骨折を疑わせる画像及びドプラ反応を認める。
長軸操作にて左から右にプローブを動かすとギザギザした骨折線が左から右に移動するのがわかる。
この動画から、下図のように膝蓋骨がほぼまっすぐに骨折していることを推測します。
転位軽度と考え、O字パットとしっかりしたサポーターを施した後、対診をお願いしました。
レントゲンでは明確な骨折線は認められないが、骨折の診断を頂けました。
症例1の動画と見比べて、症例2では骨折線の間隔が狭いのがわかります。
3週間後にサポーターを除去し、O字パットと包帯を施し、経過観察にてリハビリを開始。
その後、痛みの無い方の膝と同じ位の曲げ伸ばしが出来るようになりました。
膝蓋骨骨折についてのまとめ
他の部位でも損傷程度、骨折の仕方でレントゲンで骨折を発見しにくい場所は必ずあります。
あれ?この痛みはなんかおかしい!
そう思った場合は、一度エコー観察をするとよいですよ。
今回、2例とも歩行は可能なので、安易に打撲と思い自己判断をするといつまでたっても痛みが変わらず、膝の曲げ伸ばしが正常に行えなくなるので、判断は自分で早期に行わず専門のところへ治療に行きましょうね。
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当院の特徴
交通事故、むち打ち、スポーツ外傷、骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉離れ、五十肩、肩の痛み、膝の痛みなど様々な症状に超音波(エコー)にて観察を行い、痛みの原因を突き止め根本から治すことを心がけています。
また、交通事故(むち打ち)などでは当院は弁護士と提携を結び法律の側面からも患者さんをバックアップする試みを行っております。どんな些細な痛みでもお声掛けください。
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