所沢、清瀬にあるしみず鍼灸整骨院です。
所沢と清瀬の皆様に指の脱臼について原因、症状、エコー画像などを含め記事を通してお伝えできればと思います。
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目次
指の脱臼について詳しく解説
運動中や転倒時にあれ?
指が変な方向に曲がってるぞ!
なんてびっくりした経験はありませんか?
今回は指の脱臼についてお話ししていきたいと思います。
脱臼とはそもそもどういうものか?
脱臼とは以下のようなことをいいます。
「関節を構成している関節端が、解剖学的状態から完全または不完全に転位して、関節面の生理的相対関係が失われている状態」
つまり、簡単に言うと「関節端がいつもの位置じゃない状態」です。
指の脱臼の発生機序(発生の因果関係)
バレーボール、ラグビーなど様々なスポーツをする青壮年に多いですが、高齢者の転倒など幅広い年齢層で起きます。
ただし、小児や高齢者では骨折に至るケースが多いため、脱臼全体に占める割合は少ないです。
「過伸展・過屈曲・捻転外力」が強く加わることにより、側副靭帯及び関節包を損傷し背側に脱臼することが多い。
脱臼の分類について
脱臼には以下3つの状態があります。
- 外傷性脱臼(がいしょうせいだっきゅう)
- 先天性脱臼(せんてんせいだっきゅう)
- 病的脱臼(びょうてきだっきゅう)
今回、お話しさせていただくのは、その中の外傷性脱臼について。
外傷性脱臼は「外力により関節がその生理的範囲以上の運動を強制された場合、関節端の一方が関節包を損傷して、その裂口から関節外に出た状態」と定義されています。
指の脱臼の症状
脱臼した状態では「持続性の痛み・腫れ・転位」による特徴的な指の形を認めます。
指の解剖学について
今回は指の脱臼についてなんですが、指の構造も知っておいた方が良いと思いますので簡単に説明します。
指の種類と骨の構成
指は5本で構成されていますね。
- 母指(親指)
- 示指(人差し指)
- 中指
- 薬指
- 小指
示指~小指は指先の方から「末節骨・中節骨・基節骨」の3つの骨から構成されます。
母指(親指)のみ中節骨がありません。(詳しくは下記図を参照)
指の関節には側副靱帯や掌側板と言った関節の補強をしているものがあります。
側副靱帯について
関節の側面に付着している靱帯で指が側方に曲がらないようにするためのストッパーの役割。
元々指は側方に曲がらない性質があります。
掌側板について
DIP・PIP・MP関節の掌側にある繊維性の軟骨です。主な役割は各関節の過伸展を抑制している。
出典:船戸和弥のホームページ
治療法
指の脱臼の整復
背側脱臼が多く、整復操作は容易に行うことができます。
注意
医学的知識が必要であり、二次的損傷を防ぐ為、患者さん自身で安易に指を引っ張る行為は避けてください。
固定期間&固定肢位
テニスボールを握った様な指の角度で、二週間程度固定を行います。
固定はとても重要!!
一般の方のイメージですと
「脱臼は抜けたものが元に戻ればOK」・・と思ってる方が多いですが大きな間違いなんです。
関節は関節包や靭帯等の組織で覆われていて、関節の補強や保護の役割があります。
脱臼はこれらの組織を破壊しながら抜けるので、元に戻っても靭帯などは破壊されたままになっています。
固定をする目的にはこれら組織の回復役割もあるのですね。
固定しないで使ってしまうと組織が回復しないばかりか、関節の強度が下がります。
そして、小さな外力でも脱臼してしまう反復性脱臼(よく癖になるなんて言われてますね)に移行してしまう恐れがあります。
固定は決められた期間しっかりするようにしましょう。
症例
75歳 男性
道路を歩いていた時に段差に躓き、転倒した際に負傷
初診時、腫脹・熱感著しく、関節可動域制限及び指の脱臼肢位を認める。
この背側画像から第3指が1.5倍に腫れ、PIP関節(第2関節)が小指側に曲がっているのがわかる。
次に、掌側画像にて同様に小指側に曲がっているのがわかる。
上記の画像をエコーにて観察するとどのように映ってくるか説明していきたいと思います。
背側エコー画像にて、基節骨に対して中節骨が上に上がっているのがわかります。
親指側エコー画像にて、骨を描出するようにプローブを斜めにするとこのような画像になります。
小指側エコー画像にて、基節骨に対して中節骨が小指側に上がって(曲がって)いるのがわかります。
背側画像とは逆に、掌側エコー画像では基節骨に対して中節骨が落ちているのがわかります。
上記画像にて、今回の指の脱臼は背側内側にずれています。
整復操作を行い整復後の画像はこうなります。
整復後の骨折などは無く、通常の位置関係にきているのがわかります。
固定・リハビリについて
このような固定を行い対診を依頼した結果、第3指脱臼の診断を受けました。
2週間固定を行い、2週間後に固定を除去し温浴内でのグーパー運動をスタート。
経過観察をしながら抵抗運動を加えたところ、今回の症例では、軽度のROM制限は残っていたものの日常生活に支障の無い程度まで改善しました。
当院での対応について
このように当院では脱臼の転位状況・骨折の合併の有無をエコーにて観察が行えるので、その状況に合わせた「整復操作・固定・リハビリ」までサポートすることが出来ます。
自分で引っ張り治したつもりで、実は骨折を伴っていたなど様々なケースがあるので、脱臼をしたらそのまま医療機関に行くことをおすすめします。
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当院の特徴
交通事故、むち打ち、スポーツ外傷、骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉離れ、五十肩、肩の痛み、膝の痛みなど様々な症状に超音波(エコー)にて観察を行い、痛みの原因を突き止め根本から治すことを心がけています。
また、交通事故(むち打ち)などでは当院は弁護士と提携を結び法律の側面からも患者さんをバックアップする試みを行っております。どんな些細な痛みでもお声掛けください。
所沢にあるしみず鍼灸整骨院
ホームページ・・・ https://shimizu-seikotsuin.com/
住所・・・埼玉県所沢市寿町15-4
TEL・・・04-2968-6665
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住所・・・東京都清瀬市松山1-13-25山合清瀬ビル1-A
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