足底腱膜炎

2021年12月3日

これらの症状に心当たりのある方は足底腱膜炎かもしれません!

  1. 踵が痛い
  2. 朝起きて足を着く時が痛い
  3. つま先立ち歩きだと少し楽になる
  4. 歩き立ちが痛くてそのうち痛みが治まる

足底腱膜炎で痛くなる部分は?

・足底腱膜炎は踵に付着している足底腱膜と言う腱があり、この部分で痛みが起こります。

・足底腱膜は【土踏まずを作る】【歩く時の衝撃吸収、蹴り出しのバネ】等の役割があります。

足底腱膜炎の主な原因は?

・足底腱膜の柔軟性低下・・・足底腱膜が硬いと衝撃吸収がしっかりされなくて炎症を起こしやすくなります。実際、足底腱膜炎の方の殆どが柔軟性が低下しています。

・安全靴を履いたり、硬い足場での作業、運動・・・足底腱膜に問題がなくても、足場が硬いと衝撃が強くなるので足底腱膜への負担が増え、炎症が起こる事もあります。

・足底腱膜(縦アーチ)の機能低下・・・そのままの通りで衝撃吸収がちゃんとできないため、炎症が起こります。偏平足やハイアーチなんかが該当します。

・下腿三頭筋の柔軟性低下・・・この筋肉の硬さも影響します。硬い事で足底腱膜の機能を悪くしてしまうので、炎症を起こす要因になります。

どんな症状が出てくる?

  • 朝一番の歩き出しが痛い朝起きて歩こうと足を着いたときに痛みが出てきます。
    状態が悪くなっていると痛みが強すぎて何かに掴まって歩かないと歩けないなんてことも。
  • 踵が痛くなる足底腱膜が炎症を起こすと付着している踵部分が痛くなります。足を着いたり地面を蹴る時に痛みが出てきます。
  • 踵の骨に棘ができる足底腱膜が付着している踵の骨に骨棘ができる事もあります。

治療法

・青竹踏み&ストレッチ・・・下腿三頭筋&足底腱膜を柔らかくする事で足底腱膜の症状緩和&予防に繋がります。

青竹踏みはそのままで青竹を踏めば大丈夫です。痛みが強い場合は踏む強さを弱くしてもらうだけで十分です。

ストレッチはこちら https://shimizu-seikotsuin.com/blog/fukurahagi-sutoretti/

図③

足底腱膜のストレッチは図③のように足趾を持って足の甲側にひっぱり曲げます。

・インソール・・・インソールを靴に入れる事で足底腱膜にかかる負担を軽減させます。インソールは図④のように土踏まずの所に入れます。痛みの状態によって入れ方が変わります。

図④

・テーピング・・・テーピングで足底腱膜にかかる負担を軽減をします。インソールを入れる前に症状の変化を見るためにやる事があります。

このテーピングは3日間ぐらい張りっぱなしでも大丈夫です。濡れても乾かせば問題ないです。

この他にもヒールカップやクッションを使って、足底部にかかる負担を減らす方法があります。

症例

症例1 50代 女性

歩いていると左かかとが痛くて、朝起きた時に痛みでかかとが着けず、足を引きずる様な歩きになってしまう。

主な症状は【歩くと痛い】【かかとを押すと痛い】です。

こちらが症状をチェックすると、かかとの足底腱膜付着部に圧痛を認めました。

エコー画像はこちらです。

画像を見てもらうとわかりますが、赤線で覆われているのが足底腱膜です。患側は健側と比べると太さが全然違います。

これは炎症して腫れてしまっている状態ですね。

手技療法や電気療法やストレッチを行い炎症を抑えながら、自宅で足の裏を揉んでもらい足底腱膜の柔軟性を出します。

普段はインソールを使ってもらい足底にかかる負担を減らしました。

2~3週間後には痛みも5割減になりました。

ただ、仕事が立ち仕事で普段から負担がかかってしまうため、完全に痛みを取るためには時間がかかりました。

5週間後には痛みもなくなりましたが、仕事の関係上負担がかかるのはわかっているのでストレッチやインソールは継続してやってもらってます。

症例2 70代 女性

以前から右足をつくとかかとに痛みが出て、歩いていて地面を蹴った時に足の裏が「ピキッ」と切れたような、ツレたような痛みが出てきて来院しました。

主な症状は【足裏を押すと痛い】【歩くと痛い】です。

こちらが症状を調べてみると、足底部の柔軟性がなく、足底腱膜付着部に圧痛がありました。

エコー画像はこちらです。

①が長軸で②が短軸です。

①と②の画像も健側に比べて、患側の方が大きく腫れているのがわかります。

治療の流れは症例1の方と同じですね。

痛みが完全に消えたのは治療開始から5週間でした。

ただ、この方は痛みの影響で歩くことをしなかった分、筋力が落ちてしまってたのでそこを回復するのにさらに2週間ぐらいかかりました。

症例3

65歳 女性

買い物でたくさん歩いた後から両足底が痛くなり来院しました。

仕事、プライベートの双方で立ってたり歩いていることが多いとのこと。

主な症状は【立ちっぱなしで足裏が痛い】【朝一番で歩き出すと痛みがでる】です。

こちらで確認してみると下腿三頭筋や足底筋の柔軟性はなく、足底腱膜付着部に圧痛を認めました。

エコー画像はこちらです。

両足とも足底腱膜の肥厚を認めますが踵骨棘もできていました。エコーでは他部位の骨棘と違い棘のように映るわけではありません。通常の踵骨のラインはカーブを描くように描出されますが踵骨棘の場合は段になるように描出されます。

この棘は一度なってしまえばどこの部位でもそうですが無くなることはありません。長年、足底腱膜の牽引や他の外力が加わていた証拠です。

踵骨棘があっても痛みはとれるので基本的には症例1の方法で治療法をしていきます。腱が腫れる、棘ができるにしても理由は同じです。ですので対処法も同じになります。

痛みがなくなったのは治療をしてから8週間後でしたね。両足に痛みがあり、普段から使う量が多かったのも完治に時間がかかりましたね。

最後に

足底腱膜炎は学生や大人と色々な人に発症する疾患です。筋肉や腱の硬さは治療やストレッチで改善できますが、骨棘まで出来てしまうと無くなりません。足底腱膜炎は骨棘に関して言えば、レントゲンで診断できますが、腱の付着部の腫れはエコーで調べた方が確実です。エコーにて早期に発見できれば治療期間も短くなりますし、患者さんの生活背景を伺い更に詳しいアドバイスが可能になります。

もし、踵が痛いなどこの記事の症状と似ているなと思ったら、一度来院してください。