シンスプリント

2021年12月3日

シンスプリントとは?

陸上の長距離選手や野球、サッカー、バスケと練習で長距離を走る人に起こりやすい疾患で、走っていると下腿部(ふくらはぎ)に痛みが出てきます。

別名として脛骨疲労性骨膜炎ともいわれています。

繰り返しの力が加わり、足首や足の指を動かす筋肉が骨膜を引っ張って痛みが出るものと言われています。

後発年齢もスポーツをたくさんやっているという点から10~20代に多いですね。

発生確率もそこそこ高くスポーツをやっていく上で厄介なものになります。

発生部分も影響してくる筋肉で痛みの場所も変わります。

原因

原因として挙げられるのが

使い過ぎ・・・運動のやり過ぎによる酷使が原因にもなります。タイムを上げる為、体力をつける為に走り込みをする人は多いですが何事もやり過ぎはよくないですね。

柔軟性の低下・・・筋肉が硬くなっているのも痛みをおこす原因になりますね。筋肉が硬いと衝撃をカバーできなくなってきて痛みを引き起こす要因になります。

アーチ機能の低下・・・偏平足やハイアーチ等アーチに問題があると衝撃吸収がうまくできず負担を増強する形になります。

回内足や回外足・・・こちらはアーチに関係する部分がありますが、足首が正常な位置に比べ内側もしくは外側に傾いた状態になっています。これも負担を増やす原因になります。

症状

ふくらはぎの硬さ・・・まずはふくらはぎや脛の部分の筋肉の柔軟性が低下するので触ってみるとかなり硬くなっています。ストレッチをしても反対と比べても硬いのがわかります。

運動時、運動後の痛み・・・走っている時や走り終わった後に骨の際や骨の上に痛みを訴えます。上記の図で言った部分にピンポイントで痛みを訴えたり、ふくらはぎ全体に訴える場合と色々です。

歩行時の痛み・・・症状が悪化してくると運動もしていない日常生活でも痛みを訴える場合があります。

疲労骨折になってしまうかも….

シンスプリントも悪化してくると繰り返し筋肉が骨膜を引っ張ることにより、疲労骨折を併発してしまう可能性があります。疲労骨折もいくつか型があります。

疾走型・・・ランニングやダッシュなど走る動作が原因で起こります。痛みの起こる場所は脛骨の上部や下部に起こりやすいです。

跳躍型・・・ジャンプの動作が原因で起こります。痛みの起こる場所は脛骨の中央部に起こり、進行してくると腓骨の上部や下部に起こります。

痛みで判断すると、ある日を境に急激に痛みが強くなります。ちなみにこの時にレントゲンを撮っても疲労骨折はわかりません。

当院では骨膜の腫れ具合をエコー検査にて観察できますので、事前に対策指導を行うことができます。

疲労骨折について詳しくは中足骨疲労骨折の記事にも載っていますのでご覧ください!

中足骨疲労骨折:https://shimizu-seikotsuin.com/tyuusokukotuhiroukossetu/

治療法

ストレッチはこちら https://shimizu-seikotsuin.com/blog/fukurahagi-sutoretti/

インソール・・・これはアーチ機能の低下や回内足、回外足対策になっていきます。これらを補助することで負担の軽減になります。

症例

症例1 10代 男性

サッカー部に所属していて、体力を作るために走り込みをしていたら、段々と脛骨下1/3内側部が痛くなってきた為、来院しました。

状態を確認してみるとふくらはぎの筋肉がかなり硬くなっており、ストレッチ、ストレステストを行うと疼痛増強していました。

エコーで確認してみると

長軸 初診

短軸 初診

エコーで見ると骨膜が腫れているのがわかります。

治療の流れとしてはふくらはぎの筋肉を柔らかくする必要があります。

しばらくの間、走るのは一切禁止にして圧迫固定包帯、鍼治療、施術、ストレッチをメインに治療していきました。

2週間後には柔軟性も出てきて押しての痛みも減ってきたので少しずつ走るのを再開してもらいました。

4週間経った所で走っても痛くなくなってきたので治療の方も終了しました。ただ、ストレッチは今後も継続するよう指導を行いました。

症例2 10代 男性

陸上部の長距離に所属していて走ってると段々痛くなり、休むと痛みがとれると言うのが一か月続いていたそうです。

それが徐々に痛みが取れなくなり部活で走っていた際の痛みが強くなったので来院しました。

痛みの部位は脛骨下1/3内側の骨を押すと痛みがあり、びまん的に腫れています。

エコーで観察してみると

初診時

短軸

長軸

動画はこちら

患側https://www.youtube.com/embed/GTc98veH6cA?feature=oembed

健側https://www.youtube.com/embed/7FKq4jtrnXk?feature=oembed

どちらの画像を見ても患側の骨膜が腫れているのがわかります。

このまま走っていると悪化して最悪疲労骨折の恐れがあるので約1ヶ月の休養をしてもらいました。

走るのは一切禁止にして圧迫固定包帯、鍼治療、施術、ストレッチをメインに治療し、筋力低下を防ぐために体幹トレーニングや疼痛部に負担のかからない運動を指導しました。

1ヶ月後の画像

短軸

長軸

動画はこちら

患側https://www.youtube.com/embed/a0MC8wTPS20?feature=oembed

初診時と比べるとずいぶんと骨膜の腫れがなくなりました。

これからは徐々に走ってってもらい状態を見ながらペースアップをしていきました。

7週間後には痛みもなくなり部活も問題なく走れているので治療は終了しました。

最後に

シンスプリントはスポーツをやっているうえで結構見かける疾患の一つです。早期発見をし適切な治療を行っていけば運動を続けながら治すことができます。しっかりと骨膜が腫れてくると上記でも説明した疲労骨折に移行する可能性があり、長期間練習を休まなくてはなりません。筋肉の柔軟性が重要になり、早く筋肉の硬さを取るのには鍼治療もおすすめです。当院ではエコーを使い早期発見、程度を確認することにより運動開始時期などを正確に患者さんに伝えることが可能になります。少しでも違和感を覚えたら気軽にご相談ください。