肉離れのカウンセリング例

2022年04月4日

まずは正常なエコー画像をチェックしましょう!

肉離れ3

構造としては腓腹筋の下にヒラメ筋があります。腓腹筋は羽状筋といい斜めに筋線維が走行し、疲労などでこの羽状筋の角度(羽状角)が変化する構造を持っています。

腓腹筋とヒラメ筋はともにアキレス腱となりますが、腓腹筋が先に腱になります。正常画像では腓腹筋の筋腹が徐々に細くなり、三角形の頂点から先が腱となります。その三角形の場所を筋腱移行部といい、一番肉離れの起きやすいところになります。

カウンセリング例1

野球の練習で盗塁をした時に痛めてしまったとの事。

最初に確認したところ、ふくらはぎが腫れていて押すと痛みがあります。歩く際も痛みがあります。

肉離れ4

図1患側では筋腱移行部で肉離れが起こり、筋線維の模様が乱れているのがわかります。また健側でも正常な三角形は認められず、変性が起こっていると言えます。

初診時、アイシング、低周波、圧迫固定包帯を施し、程度としては軽度だが歩行時痛が強いため、松葉杖を三日間だけ貸出しました。

痛みはあるものの三日後には普通に歩けるようになり、経過観察にて一か月程度で施術終了としました。

カウンセリング例2

テニスをしていた時、ふくらはぎに【ブチッ】と音が鳴って痛みが出てきたのでしみず鍼灸整骨院 所沢院に来られました。

最初に確認したところ、ふくらはぎが腫れていて、押すと痛みがあります。歩くのにも痛みがあります。

肉離れ5

図2患側では筋腱移行部で肉離れを起こし、腓腹筋がはがされたような画像を認め、黒く血腫が描出されているのがわかります。

初診時、アイシング、低周波、圧迫固定包帯を施し、歩行時痛が強いため松葉杖を三日間だけ貸出しました。

経過観察にてはがされた場所を瘢痕組織に変わり、そのしこりの硬さに手技療法とストレッチを施したところ徐々に改善し、二か月程度で施術終了としました。

カウンセリング例3

野球の練習をしている時に痛めてしまい、しみず鍼灸整骨院 所沢院に来られました。

最初に確認したところ、とても熱を持っていて、腫れています。さらに歩行時や体重をかけると激痛を伴いました。

肉離れ6

こちらの画像の患側では腓腹筋が健側と比べ腫れており、赤丸部分が肉離れになっています。

肉離れ7

図4の画像の赤丸部分を見ると、患側は健側と比べると明らかに筋線維の模様が途切れ、周りに血腫があります。

肉離れ8

こちらは図3の画像を少しずらした場所を撮っています。断裂部が丸くなり、図4と同様に黒く血腫を認めます。

最初のうちはアイシングや電気療法、圧迫包帯固定を行っていきます。痛みが強い為、松葉杖を使ってもらいました。

肉離れ9

痛めてから14日後のエコー画像では、今まであった筋間血腫が集まり一つの長い血腫となっているのがわかります。

肉離れ10

このエコー画像では、同様に血腫を認め幅がわかります。

こちらは怪我をしてから3週間経った頃の画像です。
それぞれの画像で確認してみてもわかるように筋肉が大きく切れていてその部分に血腫(真っ黒に抜けている所)があります。さらに強い炎症反応が見られます。

包帯で圧迫しながら固定して安静にしてもらいました。

こちらは怪我をしてから1ヶ月半経ったころのエコー画像です。
それぞれの角度で見ても血腫が減って瘢痕組織に変わっています。

この頃になると痛みよりは違和感の方が強くなっていきます!

怪我をしてから2ヶ月経った頃のエコー画像になります。
前回のと比べてそこまで大きな変化はありませんが、感じていた違和感は減っているとの事です。

さらに1ヶ月経った頃には違和感がなくなり施術を終了しました。

肉離れについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください!