足関節捻挫

2021年12月3日

所沢の寿町にあるしみず鍼灸整骨院です。

皆様に足の痛みでも色々な原因、症状、エコー画像などがあると言う事を記事を通してお伝えできればと思います。

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捻挫とは?腫れ・痛みの程度を示す「靭帯損傷」の分類

捻挫とは「関節が本来持ってる可動範囲より外力で過度な動きを強制され靱帯や関節包、皮下組織を損傷すること」を言います。よく【足を挫いた】【足を捻った】なんて表現を使いますが、意味は同じですよ。

靱帯損傷の分類(捻挫には損傷した程度によりⅠ~Ⅲの状態に分類)

Ⅰ度損傷(軽症)組織を伸ばした程度の損傷
Ⅱ度損傷(中程度)Ⅰ度より損傷が大きく、組織が部分的に断裂を起こしている状態
Ⅲ度損傷(重症)一番損傷が強く靱帯組織が完全に断裂している状態

このように靱帯損傷も程度により違います。

足の靭帯の誤解!靭帯といっても1つじゃない。たくさんの種類がある

ここでは足関節捻挫の種類を話していきます。

先ほどは程度の話をしましたが、今回は「損傷部分の種類」
(図①、図②)のように足関節にはたくさんの靱帯があります。

▼足の関節、外側面(図①)▼

▼足の関節、内側面(図②)▼

出典:http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/anatomy/juncturae/A03_6.html

そして捻挫については、大きく分けると2種類です。

  • 足関節を内側に強制される内返し捻挫
  • 外側に強制される外返し捻挫

内返しは【足関節の内転、底屈、回外を合わせた動作】外返しは【足関節の外転、背屈、回内を合わせた動作】(図③)

▼内がえし・外がえしの図③▼

出典:http://blog.goo.ne.jp/hokulele_2010/e/d52fc2d6a63d3edb1d40bb78ae32c208

足関節を内側に強制される内返し捻挫

内返し捻挫で損傷する靱帯

前距腓靱帯、踵腓靱帯、後距腓靱帯、二分靱帯、前脛腓靱帯   特に前距腓靭帯が一番多く痛める所です!!

外側に強制される外返し捻挫

・外返し捻挫で損傷する靱帯

三角靱帯(脛踵靱帯、脛舟靱帯、前脛距靱帯、後脛距靱帯の4つ)

内返しによる捻挫では骨折を合併するケースがあります‼

名前だけ先に言うと、【第5中足骨基底部骨折・・通称下駄骨折】【踵骨前方突起骨折】【腓骨下端部骨折】です。捻挫してなかなか痛みが治まらないのでよく調べたら、骨折してました。

・・なんていうケースもよくあります。

当院のエコーによる観察を行うとその鑑別もできます。

足関節捻挫の原因

よく見るケガの原因

  • ジャンプなどの着地時に踏み外して捻る
  • 走っていて不用意に捻る
  • 石や段差に変に乗っかり捻る

各スポーツをしている学生では重症になることも多いので注意してください。

足関節捻挫の症状

主な症状として以下のようなものがあります。

  • 患部を押すと痛い
  • 歩くのが痛い
  • 足関節を動かすのが痛い
  • 体重をかけると痛い
  • 痛みで正しい動きが出来なくなる
  • 足関節が腫れる

です。

損傷度が強くなるにつれ、各症状も強くなります。
Ⅲ度損傷になると歩くのも大変になります。

Ⅱ~Ⅲ度損傷は靱帯が切れますのでそこから出血し、皮下出血斑(アザのこと)が出ます。また、時間が経つにつれ皮下出血斑は痛めたところより下に落ちたところに貯まります。

よく溜まるのは、くるぶしの下辺り。
患者さんはそこは痛くないけど皮下出血が凄いのよと不思議がることがあります。損傷度合いが強いほど出血しすぐに腫れます。

足関節の副骨について

副骨は、【過剰骨】ともいい、成長の過程で癒合すべき骨が癒合せず残ったもの、もしくは骨折などの外傷によりできた骨片が癒合しなかった事を言います。

足を捻った際に骨が一部分はがれて、そのまま残ってしまい二次性骨化をして周りの組織に癒着している状態。
本来はない【異物】みたいなものなので、刺激を受けた際に炎症等の障害を受けやすいですね。

副骨の画像は、下記のこういったもの。後半の症例報告でも載せています。

足関節捻挫の治療法

最初にお伝えしておきます。

ここで話す治療法はとても大事です。

この治療で大事になるのは、損傷した靱帯を正常な状態に戻す事
靱帯は関節が生理的可動範囲を超えないようにするためのストッパーの役割をしていますので、損傷すればストッパーがなくなり関節が緩くなってしまいます。

靭帯断裂はしっかり治さないと【切れたら切れっぱなし】【伸びたら伸びっぱなし】になってしまいます!

そこで、最初に肝心で当たり前のことなんですが、ケガしたら・・・【治療に行きましょう!!】軽症とか重症とか関係ありません。
ケガの状態を知り、それに対する正しい対処やケアを行うことが大事です!当院のエコーでは、その判別もできます。

靱帯は血流の悪い組織のため、治りが遅い。
これは構造上の問題であり仕方がないので、普通に使いながらの自然治癒では完全に治ることはあまりないです。

よく皆さんは捻挫したのに、歩けたりすると治療せずそのまま使ってしまう・・・って事をしたことがあると思いますが、先ほど話したように【靱帯が元の形状・機能】を戻さないと関節が緩くなってしまいます。

足関節捻挫の応急処置

基本はRICEで対応。RICEとは

  1. 【R・・安静】
  2. 【I・・アイシング】
  3. 【C・・圧迫】
  4. 【E・・挙上】

のこと。簡単に言えば【じっとし、氷で患部を冷やし、包帯やパットで患部を圧迫して、心臓より高くしておく。】

その場で出来ることはしっかりやること。これは患部のさらなる損傷や腫れの防止になり、治療スピードを早めることにも繋がります。
アイシングは自宅で作った氷と少量の水を袋に入れて直接患部に当ててください。10~15分で一回外し、しばらく休む。

注意 コンビニなどで売っているロックアイスだと冷たすぎて凍傷になる可能性もあので、もし外出先でケガをした場合はタオルなどを間に挟んでください。

程度による対応の違い表

急性期(ケガして3日以内)

軽度~重度のどれでも安静が一番!
痛みの緩和や腫脹を抑えるため、2~3時間ごとにアイシングを1回10~15分ぐらい。
その後は消炎効果を期待し、湿布をしましょう。

軽度の場合

そこまで大きな損傷がないので包帯等の固定は必要ないですが、痛がり方や使う量、内容によっては包帯固定をします。
軽度でも、運動制限等は先生の指示の元しっかりしましょう。

仮にも痛めてるので、そこでもう一度やってしまい悪化させる、長引かせるなんて事はよく聞きます。
また、日常生活で女性のヒールの接地面が歩き方により斜めにすり減っており、歩いている時に常に足関節がグネグネしている人を見たことがありませんか?

そのように度重なる外力が加わることにより、特に捻った記憶はないけれども足首が痛くなることがあるので、そこのチェックをします。

中度~重度の場合

この場合は、靱帯を部分断裂もしくは完全断裂しているので固定は必須です!!

切れたところから出血し、患部がどんどん腫れてきます。
ちゃんとした位置で固定をすることで出血を抑え、靱帯を治りやすくします。

患部が動かなくなることも痛みを軽減させます。
程度にもよりますが2~3週間は固定をしてその後、リハビリをしていきます。

テーピングによる対処

ここではテーピングの巻き方は載せてませんが、症状や競技内容によって様々な巻き方があります。
この巻き方が、絶対です!・・というのもないですからね。

当院では患者さんのパフォーマンスをできる限り落とさずに、運動や日常生活が送れるよう一人一人に合ったテーピングを施しています。

固定法を図解

当院ではキャスト材を用いて、足を固定。
固定は取り外しができるようU字型になってます。

固定期間は3週間で完璧につくと言っていた先生がいましたが、若干の動揺性が残るというのが当院の見解です。
なので、修復したといってもすぐに元通りに使えるわけではありません。

足関節捻挫のリハビリ法

バランスボードに乗って筋トレ

バランスボードに乗って、倒れそうになるのを耐えることで足関節周りを鍛えます。
固定をしていると、足関節周りの筋力やバランス感覚が低下してくるので、こういった不安定な場所に乗って鍛えたほうが良いでしょう。

ゴムバンドを使った筋トレ法

これはゴムバンドを使った筋トレ法。
ゴムの抵抗力を利用して、足関節を鍛えます。

ゴムの引っ張り具合で抵抗力を上げることができるので、調節ができます。
ただ、始めから強くやるとうまくできなかったりしますので【ほどよい抵抗】を感じるところから行いましょう!

▲上の図のように足にゴムバンドを引っかけて足首を90度にします。▲

▲背屈の方▲
ゴムが反対側に来ますが、ゴムの抵抗力に逆らいながら足首を背屈させます。
10回を1セットで一日3セットくらいやれるといいでしょう。

▲底屈もゴムの抵抗力に逆らいながら行います。 こちらも10回を1セットで一日3セットできるといいですね。

▲次は内側、外側に動かす運動ですね。上の図のように準備してください。

▲こちらは足首を内側に動かして、同様にゴムを反対側に引っ張ります。

▲こちらは足首を外側に動かす運動です。
この動かし方は4つの中で一番やりずらいかもしれません。
何故かというと単純に動かし慣れていないってのがあります。

足関節捻挫の症例・エコー画像

症例1(22歳 男性)

フットサルをしていた際に左足首を捻り負傷し来院した。
腫脹・熱感あり、底屈、内返し動作にて疼痛増強。

エコーで前距腓靭帯を観察すると、腓骨から距骨にかけて黒く斜めに描出できる。(赤線と平行)

図1の健側(痛くない方)、患側(痛い方)を比べると患側では前距腓靭帯付着部が腫れているのがわかる。

また図2ではドプラ反応(炎症)を認める。

今回の症例では軽度な捻挫だったので、早い段階から上記リハビリを行い治癒に至る。

症例2(17歳 女性)

バスケットボールの試合中、ジャンプから着地をした際に相手のバッシュを踏んでしまい、左足首を内返しに捻り負傷。
腫脹、熱感著しく溢血班を認め、底屈、背屈、内返しに疼痛増強し跛行を呈する。

エコーにて観察を行った。
初診時のエコー画像(図3)では前距腓靭帯がV字上に断裂し血腫があるのがわかる。

エコーでは患部を動的に観察できるという利点があり、足関節捻挫では靭帯断裂の有無が非常に大事。

前距腓靭帯は腓骨と距骨を結ぶベルトの役割があり、正常ではストレステストを行っても関節に動揺は見られない。
今回の患部を動画にて観察するとこのようになる。動画プレーヤーファイルをダウンロード

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靭帯断裂がある場合はそのベルトが切れているため、腓骨に対して距骨がスライドし、V字上になった部分にギャップが生じているのがわかる。
上でも書きましたが、初回の靭帯断裂は必ず固定をしなければいけません。

アイシング、低周波、上記U字固定を施し、1週間後に温罨法を加え2~3週間経過観察を行った。
再度、エコーにて観察すると図4のようになる。

図4では血腫は無くなり、軽度のV字は残るも前距腓靭帯がシャープに見えているのがわかる。
また、下記はストレステストを行った動画。動画プレーヤーファイルをダウンロード

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初診時と違いストレスを与えても動揺が無くなっているのがわかる

靭帯の癒合が良好のため、徐々にリハビリ開始。
2か月前後で完璧にROM制限なくなり、治癒とする。

症例3(23歳 女性)

道路を歩いていた時に段差につまずき、右足首を内返しに捻り負傷。
腫脹なく、圧痛、底屈、内返し動作にて軽度の痛みを訴える。

エコー観察を行うと前距腓靭帯内に副骨を認めた。(図5)

副骨があると軽微な外力でも痛みを訴え、また長引く可能性がある。
今回の症例では2週間程度治療を行い、痛みが取れたので治癒とした。

※症例4で副骨が作られる過程を追ったので見てみてください。

症例4(7歳 女性)

遊んでいたときに左足首を内返しに捻り負傷。
子供特有の腫脹、圧痛、底屈、内返し動作にて軽度の痛みを訴える。

エコーにて観察を行うと腓骨下端部に亀裂(図6矢印部分)が入っているのがわかる。

矢印部分に限局性の圧痛を認める。

アイシング、低周波、上記U字固定を施し腓骨下端部骨折の疑いを考え対診を依頼した。結果は捻挫との診断を頂いた。

今後、腓骨下端骨折の記事を書いたときに詳細を書きますが、腓骨の微細な骨折はレントゲンに映らないことが良くある。
今回の場合は副骨になってしまう可能性があるので、固定を継続し経過観察を行う。

前回観察の8日後のエコー画像(図7)

初診時よりも不連続ながらも亀裂の部分がわかりやすくなっている。

前回観察の8日後のエコー画像(図8)

前回よりも亀裂の部分が明確にわかるようになっている。

前回観察の38日後のエコー画像(図9)

前回よりも腓骨下端部との離断が鮮明にわかり副骨が独立してきているのがわかる。

前回観察の22日後のエコー画像(図10)

この画像では症例3のように完璧に副骨になっているのがわかる。

今回3週間の固定を施し疼痛、ROM制限改善すも癒合を促すことが出来ず、結果副骨になってしまった。
当院で足関節をエコー観察していても、結構な割合で副骨を認めるます。

皆さん子供の頃のことだし、自分の足首にこんな骨があるなんてわかっていないことが多いです。
治療する方も余り腫れない、歩ける、関節を動かしてもそんなに痛がらないなど症状が軽度のため軽視してしまい、知らず知らず副骨を作ってしまっています。

当院では副骨になる可能性を考え、出来るだけ癒合出来る固定方法などを検討しています。

最後に足関節捻挫のまとめ

今回は【捻挫を甘く見ると痛い目を見る!】ということでお話していきましたが、捻挫も

正しい治療・正しい対策をするか?しないか?

で大きく変わります。【動かせる、痛いけど歩ける】だから大丈夫だろう・・・などと自己判断をしないようにしましょう。

捻挫をした場合、レントゲンで靭帯は映らないので必ずエコーによる観察を行いましょう。当院のエコーは予約などいらず、費用面でも安価に状態を把握する事ができます。

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所沢にあるしみず鍼灸整骨院

ホームページ・・・ http://shinkyu.wpblog.jp/

当院の特徴

交通事故、むち打ち、スポーツ外傷、骨折、脱臼、打撲、捻挫、肉離れ、五十肩、肩の痛み、膝の痛みなど様々な症状に超音波(エコー)にて観察を行い、痛みの原因を突き止め根本から治すことを心がけています。

また、交通事故(むち打ち)などでは当院は弁護士と提携を結び法律の側面からも患者さんをバックアップする試みを行っております。どんな些細な痛みでもお声掛けください。

住所・・・埼玉県所沢市寿町15-4

TEL・・・04-2968-6665

行き方・・・所沢駅→プロぺ通りを抜け→イオン脇の道を真っすぐ行った一つ目の信号の右手です

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Line・・・夜間、休日など緊急時は友達申請を行いトークでご連絡ください。できる限り対応したいと思います。問題解決後こちらから連絡することはありませんのでご安心ください。