目次
肋骨の骨折(80歳・男性)
自宅の浴槽にぶつけ負傷し来院。
介達痛・肋骨に限局性圧痛があり、深呼吸・咳などで疼痛増強している様子でした。
▼エコー画像▼
エコーでは「硬いものは白く」「水溶性のものは黒く」映る特性があります。
肋骨に骨の不正像が認められたため、対診をお願いしたところ第五肋骨骨折との診断結果。
3週間のバストバンドによる固定を施し、経過観察をしたところ疼痛なく完治しました。
上腕骨小結節骨折(61歳・女性)
蛍光灯を交換中に椅子から転倒・負傷し来院。
初診時に「腫脹・熱感」が著しく「益血班・可動域制限・小結節」に限局性圧痛が認められました。
エコーにて観察したところ「小結節に骨の不正像」を確認。
▼エコー画像▼
対診をお願いし、上腕骨小結節骨折との診断を頂きました。
経過観察にて骨癒合良好。
長期間の運動療法のかいあって、可動域制限なく完全に治癒することができました。
ボクサー骨折「第五中手骨骨折」(76歳・女性)
自宅の玄関にてサンダルに躓き転倒・負傷し来院。
「腫脹・熱感」が著しく、「軸圧痛・第五指中手骨骨頭部」に限局性圧痛を認めました。
骨折エコー画像(その1)
骨頭が背側像・外側像は下に、掌側像は上にずれているのがわかります。(図1、図2、図3)
骨折エコー画像(その2)
私自身が矢島整形外科出身と言うこともあり、整復操作を行い許容範囲に来たため固定を施し対診をお願いしました。(図4)
第5指中手骨骨折との診断を頂き、後療法を当院で対応。
指が重なる(オバーラッピングする)ことなく、骨癒合を認めました。
症例 膝蓋骨縦骨折 78歳 女性
患者さんは歩いて来院。
問診をすると、「道路を歩いていた時に段差に躓き転倒」したと。
その際に、膝から着地し強打してしまった。
服をめくってみると、腫れが強く膝蓋骨に圧痛・擦り傷が見える。
膝の曲げ伸ばしが痛く、歩く時に痛みが出ると訴えた。
エコーにて短軸観察してみると、膝蓋骨の矢印部分に骨折を疑わせる画像を認める。
矢印部分にドプラ反応を認める。
短軸操作にて下から上にプローブを動かすと、骨折線が左に移動していくのがわかる。
また、長軸画像でも同様に矢印部分に骨折を疑わせる画像を認める。
長軸画像でもドプラ反応を認める。
長軸操作にて右から左にプローブを動かすと、ギザギザした骨折線が右から左に移動するのがわかる。
詳しくは下の記事をご覧ください。
http://shimizu-seikotsuin.com/kiyose/shitsugaitou/
当院は提携先の病院も確保していますし、かつエコーで観察しながらリハビリまで行うことが可能です。
患者様が万が一骨折しても、安心して治療を受けることができる体制を取っています。